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前回に引き続き....。





僕は服を作ることとブランドを作ることは本質的に同じようで、違うと考えています。



色々ありすぎて書き出すとややこしくなるので3つずつ例えを。



素材や仕立ては納得のいくクオリティか。

価格は適正価格か。

ながく着たいと思えるか。


という基準をもとに服をつくっていく。



オリジナリティがあるか。

心惹かれる要素はあるか。

そしてそれらは本当に取り組むべきか。


という基準をもとにブランドをつくっていく。





そんなところです。





YUTASETOGAWAはなぜこのアイテムとこのアイテムが同じコレクションにあるのか、試着していくと、理解できていく。

という例えをいただきます。

それは僕が大切にしている以下の考えに基づいているかもしれません。





服単体を点として見た時の強さ。

ラックやルックを線として見た時の清らかさ。

展示会場(将来的にはランウェイショー)を立体で見た時の奥行き。




YUTASETOGAWAデビューシーズンとなる23春夏コレクション。

はじめは歪なMDの7型から始めました。




SS2023


AW26よりメンズウェア用にアップデートして、ブランドの定番となっているM38 MOTORCYCLE COAT の原型は、

実はその時に生まれています。




SS2023






AW2026 M38 Motorcycle coat










AW2026






ブランド設立にあたり、継続させることをファーストプライオリティにしておりましたが、3シーズン発表しても取り扱ってくださるお店がない場合は潔くブランドを休止するつもりでスタートしましたが、

ありがたいことにデビューコレクションは2店舗でお取り扱いいただきました。



中でも現在も継続的にお取り組みいただいているllooMM(rroomm)は青田買いというか、

初期からずっとお取り組み頂いている唯一のお店だったり。



それからウィメンズブランドがメインのショールームにお世話になることになり、

少しウィメンズ市場を意識したコレクションを制作しておりました。




SS2025


メンズが着れるアイテムも多かったのですが、ブランドとして成長もあまりなく、なんとなく作りたいものが市場が求めていない感覚や、パターンメイキングや仕様においてウィメンズ寄りに完成させるか、メンズ寄りに完成させるかどちらかに振り切る必要があり、

ユニセックスという概念はそういった文脈で確立させていくことはかなり難しいと思うようになりました。




YUTASETOGAWAとしてこだわるポイントや方向性的にも、いっそメンズウェアにシフトして

振り切って作りたいものを作る方がいいんじゃないか。とアドバイスが多く、

ユニセックスブランドではなく、メンズブランドとしてと打ち出す決意をしました。



AW2026



僕の作りたいものがメンズウェアだったかと言われると少し違います。

誰が着ても似合うとは言いませんが、僕たちの洋服はどんな体型やどんな性別の方でも着てほしいと願っております。


自分たちが信じられる服作りを今後もしていくだけです。

より詳しいお話は、以前Quiにインタビューして頂いた際のリンクを参照しておきますのでご一読くださいませ。








脱線しましたが、話は戻りAW26からメンズブランドとしてリスタート。


想像以上のリアクションがあり急ピッチで会社のことやいわゆる地盤の部分を整備しました。




AW26は9月から各お取り扱い店舗様にてお買い求めいただけますので、ぜひお近くの店舗様にてご覧くださいませ。










ブランドが始まるまでの話は一旦これぐらいにして次からはJOURNAL的に更新していこうと思います。








これからも不定期で赴くままに更新します。




インスピレーションの話


ガーメントの話


マテリアルの話


など。








引き続きどうぞご覧いただけますと幸いです。











Thank you.







前回に引き続き....。




そんなせわしなくも、贅沢で貴重な時間が過ぎ。

気がつけばファイナルイヤーになっていて、卒業コレクションを発表しなければならなくなりました。




学生時はファッションコンテストに積極的に参加しており、受賞させて頂くことも多かったのですが、コンテスト向けに編集した作品が多く、自分の表現が最大出力で出ていたかと言われればノー。





そんな歯がゆいクリエイションは、やりたくないし、"評価されること"は蚊帳の外に置いて制作しました。




同コレクションテーマはWe can make our beautiful world for tomorrow. 

後のブランドコンセプト(アチチュード)に。




プロセスは、産地巡りをするところから始めてリサーチを深めました。






捨てられるものを素材にしたいな、と考えておりましたが、フィールドワークを行う中で気づいたことが

"ゴミはない。ただ、捨てない" でした。


僕が赴いた産地の方や企業の方の意見は99%そうでした。





そごでそういう陰の素材を、日の目を見せることをキーワードに。

眠ってた素材に後加工を施したり、思い出のセーターを解いて織ったり、ハギレをパターンにしたり、ゴミ袋を素材にしたり、、。






学内プレゼンテーションでは最低評価のFや、- を付けられていたが、そこは初めから捨ててたので、気にせず制作していました。

唯一担任のViviは Allez-y, Yuta! と。




最終評価は業界のデザイナーやプレスの学外の方々だったのも好転したのか、結局Golden needle award, Stylism award を受賞しました。


とても申し訳ない気持ちだったのを今も覚えております。笑





そして、せっかくつくったコレクションだから海外に持って行こうと、

イタリアの国際コンテストのINTERNATIONAL LAB MITTELMODA に応募しました。

例のパンデミックの影響で、開催が見送ることになったと連絡があり、仕事しなくてはまずい状況になり、

できる限りの仕事をしてまた忙殺した日々を1年ほど送ることになりました。





そんなある日、ファイナリストに選ばれた通知が。





東京という街に少し疲れていた僕は、直感と勢いでイタリアに行くことに。





状況も状況だし特にすることもない日々だし、

スーパーの往復のなんてないただの街の色合いや建物の美しさが印象的で、特に朝5時ぐらいの朝日が綺麗で早起きが楽しくなった。


かなりの頻度で、パニーニという食べ物を覚えてずっと食べてました。

お恥ずかしながら日本でも割とポピュラーなのは知らなかったです...。














そうこうして、アワードの最終審査を迎えます。









リハーサルと、バックステージでの写真。

この後錚々たる審査員の前で拙い英語でプレゼンすることになるとは思いもしなかったです。




プレゼンテーションなど対面式の審査を終え、迎えたショー本番。

当日は世界中の同世代のファイナリストと肩を並べて自分のコレクションを発表できた悦びで、

満足しており受賞できるとは思ってもおりませんでした。







ご存知の方も多いと思いますがSustainability Awardを受賞させていただきました。

日本人初だと知ったのはその後でしたが。


サステナブルは概念であり、エコシステムを考える以前に、それは人間的でファッション的であることが大切だ。と、コレクションプレゼンしていたので謙遜ではなく本当に驚くほかありませんでした。





現地に来ていた有名メゾンのデザインチームへの誘いもあったり。

バイヤーやジャーナリストの方からこれからどうしていくのか。


など本当にいろいろ人生の選択肢ともいえる出来事があったのですが僕はその中でも、

"くよくよしてないで、理想とは違っても気にせず今すぐにブランドを始めるべきだ。"(実際はかなり長く)

すごく熱くも、無責任だな、と思いながらも、

僕にそう言ってくれたジャーナリストに言われた言葉を信じました。





帰るまでの限られた時間を有意義に過ごし、帰りのフライトはほぼ寝れず。

23春夏デビューとしたYUTASETOGAWAの構想を練っていたのでした。











次回はブランドを開始したあとの話をしようかな、と。





03|LEARNING TO MAKE A BRAND

服を作ることと、ブランドを作ることは違った。




こんなタイトルで。









Thank you.







初めの投稿はなににしようか。



YUTASETOGAWAの展示会にお越しいただいている方はご存知だと思いますが、僕は文字を書くのも好きです。


時間もあるし。


各シーズンの背景や、アイテムに込めた想いやデザイン意図などを解説してくのもいい。


でも焦って商品説明みたいになるのも違うな。


なんて、考えていました。



なぜ、YUTASETOGAWAを始めたのか。


ARTICLESはここから始めてもいいかもしれない。


大体10話以内ぐらいでブランド設立から現在のメンズブランドへリスタートするまでをお話しできればと思いますので、

どうぞお付き合いくださいませ。







僕はアパレル業界を販売からキャリアをスタートさせ、OEM会社で企画デザイナーを経験した後にESMODに入学し卒業しました。



学生時代の作品は現在のブランドで打ち出しているものとはかなり、ちがう...。




個人的にもかなり謎だった作品をいくつか、どうぞ。




風船と残糸を主素材として制作したハットのようなドレスのような...。










サランラップとオリジナルの花柄プリント生地をボンディングしたセットアップ。












良く言えば、前衛的。


悪く言えば、意味不明。







当時、服をストイックにつくり続けること。

そしてそれらは常に新しいものを求められる。


そんな日々を盲目的に過ごしているといつかはゴミとして価値のないものになっていく恐怖感と、

自分が消費されていくようなすごくネガティブな感情になっていました。




今ほどサステナブルというワードが主題となる前の話です。



当時のデザイン講師に相談すると、UP CYCLINGというデザインアプローチがあなたを救うかもしれない。


そう助言をもらえたことが今でも覚えており、現在につながっています。





古い素材や傷んだ素材にひと手間加えて、もう一度息を吹き込む。


パターンカットを工夫して端切れが出ないように設計する。


おかしなシルエットと新しい美のせめぎ合い。


そんな今では当たり前の工夫を当時は参考資料などが豊富にありませんでした。

とにかく手を動かし実験的なスタディを繰り返す中で、自分のアイデンティティが保たれていきました。






お好み焼きパンを模して制作したドレス




まだまだ、意味不明要素があるかもしれませんが、こちらの作品は自分の中で方向性が定まった瞬間でした。


素材や五感で感じられるモノだけではなく、思い出や記憶などの至極個人的な要素をアップサイクルしていくことです。


単にエコフレンドリーなブランドを目指していない現在のブランド哲学にも通ずる要素です。


エモーショナルであるかどうかは、デザイナーとしてすごく大切なように感じています。




そんなこんなで、同テーマで最終的に3ルックのミニコレクションを発表しました。



ビンテージカーテンを素材にしたラッフルボレロ。






バスマットに転写プリントしたショートジャケットなど。






ブランドを始める前の僕はこじらせながらも、真っ直ぐに表現を続ける。


そんな感じだったな、と思います。






次回はもう少し最近のブランド設立1年前の話をしようかな、と。





02|THE BEGINNING

すべてはひとつのコレクションから。


こんなタイトルで。









Thank you.





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